シオン【完結】


はあ、怒られたな、久々に。
帰路についた俺は、さっきの店長を思い出して溜め息を吐いた。


自宅に戻って、ソファに寝転ぶとすぐに睡魔が俺を襲う。
長時間バイトだったしな。

明日もバイトだし、寝ちゃおうっと。


俺は素直に眠りの世界へと落ちて行った。


その声がしたのは、突然だった。



「おっ、にいさーーーん」

「……」

「おにいーーさああーん」


…何か声がしないか?
誰だ?久美?でも、声が違うし、お兄さんだなんて呼ばない。


薄らと目を開けると、俺の目の前には見た事もない男の子がいた。


「うわあっ!?」


驚いて後ずさると、壁にゴンっと頭をぶつける。




「いでっ」

「あははっ、大丈夫?お兄さん」

「っっ!?」


ケラケラと笑う男の子。
…だよな?
よくよく見たら目がくりっくりしてて、女の子にとれなくは…ない。