シオン【完結】



それから、手を繋ぎソファベッドに寝転ぶ。


「ねえ遼佑?」

「ん?」


久美の方をちらっと見ると、久美は天井を見つめたままだ。


「…来年は私、ピアスが欲しい」

「え。けど、久美開いてないじゃん」

「うん、開けるから」

「…わかった」

「絶対に、約束だからね?」

「ああ、約束」


俺が空いてる手を小指を立てながら目の前に差し出すと、久美はふふっと笑って同じ様に空いた手を出す。
小指を絡めて。


「ゆびきりげーんまん」

って歌いながら、笑った。



それから、ふっと。

「…楽しみだな」


久美がぽつりと呟くから、俺は何も言えなかった。