シオン【完結】


久美。

俺だけじゃなくて、ちゃんと祥太郎にも残してくれてありがとう。



きっと、意図してなかったんだろうけど。
それでも、ありがとうと言いたいよ。


それから、俺の家まで来ると二人して立ち止まる。


「りょう、明日はどっか行こうぜ」

「そうだな」

「学校とか行きてえな」

「いいな」

「俺、車出せると思うから迎えに行くよ」

「わかった」

「んじゃ、明日な」

「おう」


手を上げて、祥太郎を見送ると俺は自分の家へと入って行く。

そして、大きな声を出す。


「ただいまー」


と。