シオン【完結】



祥太郎は俺にも見える様に手に持つ。
それを二人で読み進めて行った。


【私の大事な人。それはお母さん!って即答したいけど。
お母さん、ごめん。実は他に大事な人がいます。
それは、クラスメイトである祥君と遼佑です。
二人は私にとって、大事な存在です。
それは私の中で、生涯変わらないと思います。
三人で笑い合う時間が、何よりも好きでした。
これからもずっと、笑い合えます様に。】



これは、きっと。


あの日。
あの場所に戻った久美が書いたモノかもしれない。


事故が起こる前の宿題だったから。


……こんな、未来を描いていたんだ。


俺達三人。
誰もが、そうだった。


誰もが…描いていたんだよ。