シオン【完結】




【もし、それをわかってたら。
…私は戻らなかったかもしれない。

遼佑は死んだままだったかもしれない。

でも、それでも祥君の元に行って、ありがとうって伝えてた。

だから、久美。

どうか、幸せになって。

祥君と幸せになって。】



祥君。

…祥君。



「うわああああああっ」


私はその場に崩れ落ちると、ぎゅうっと日記帳を抱き締めて泣いた。


子供に戻った様に、わんわんと泣き喚いた。


もう会えない人への愛しい想いが溢れて止まらなかった。



きっと、未来の私は祥君が死んでしまうだなんて思わなかったんだ。

だから、私は半狂乱で倒れてしまった。



全てに納得行ったよ。

そう言う事だったんだ。