シオン【完結】


あれ。
まだページがある。


ぱらっと次のページを捲ると、私はそれを読んだ。


気付けば、涙が頬を伝っていた。



【二十歳になったら、過去の私はこの出来事を思い出す。
遼佑が死んでたって事を思い出す。

それでね、気付いたんだ。

もしかしたら、祥君も同じ様に過去に戻ったかもしれないって。

でね。
誰を助けるんだろうって考えたらさ。


……私しかいないんだよね。

祥君はきっと私を助けてくれたんだ。】



誰かの犠牲の上に成り立つ命だなんて。


耐えられない。


……耐えられないよ。