祥君の命日。三回忌。
私は高校の制服に身を包むと、祥君の自宅までお母さんに送ってもらった。
博美は既に来ていて、玄関の前に立っている。
車を降りると、博美の元へと急ぐ。
「ごめん、お待たせ」
「あ、久美!久々!…大丈夫?」
「…うん」
それに曖昧に笑う。
大丈夫か、そう聞かれたら大丈夫ではないけど。
両親に挨拶して、祥君の仏壇の前で手を合わせる。
遺影の中で、笑っている祥君。
苦しくて、胸が押し潰されそうだった。
「博美、ごめん、ちょっと先に外にいる」
涙を堪えながら、私は外に出るとハンカチで口を覆う。
人の死、ってどうしてこうも辛いのだろう。
玄関先で俯き、気を落ち着かせていると、視界に影が過ぎってふっと顔を上げた。
そして、私は目を見開く。
…そこには遼佑がいたから。



