「俺達は久美を愛してたよな」

「…そうだな」


それから、二人して空を仰いだ。

真っ青な、空。




後悔は何度もした。

久美がいなくなった事に関しても。
祥太郎の事も。
全てにした。


でも、俺が死ねば良かったって。

そう言う風には思えない。



俺は、久美に生かされたのだから。