今となってはそれはわからない。
どうして、祥太郎が死んだ過去になっていたのか。
久美が過去を塗り替えたのか?
俺の頬にはまた涙が伝った。
祥太郎がトラックに弾かれた姿と、違う世界で入れ替わった久美の姿が浮かぶ。
全く違う様で、全く同じ光景。
俺は動けなかった。
祥太郎も、久美も。
助けられなかった。
二人の幸せを、守れなかったんだ。
血だらけの。
俺の、大事な人達。
人は失ってから気付く。
その、尊さ、大事さに。
何度も経験なんてしたくない。
そう、思ってたのに。
俺は二度も大事な人を失った。
最初は大切な友人。
次は大切な恋人。



