「それでね、結局代わりに大事な人が死んじゃうの。
だから、代償があるって伝えたのに」
「…同じ様な事があったのに、どうして…」
教えてくれなかったんだって。
…そんな事言えるか。
結局、誰かを見殺しにする事には変わりないんだ。
それが俺の友人でなくても、誰かの大切な人には変わりない。
「お兄さん。最後に一つだけ教えてあげるよ」
そう言われて、ぽうっと男の子の体が光を放つ。
ゆっくりと彼の周りを囲むように、その光は輝きを増して行った。
「…結局ね。元に戻っただけなんだ。
だから、これが本当の世界の様で少し違う世界」
男の子の声が段々と聞き取り難くなって行く。



