私は遠くなる秋人くんの背中を見ながら
ふと、英理の言葉を思い出した。
__『まだ、秋人さんとキス止まりなのー!?』
__『...色気が足りないとか?』
私は駆け寄り、秋人くんの服を後ろから握った。
「秋人くん............私って魅力ないのかな...?」
「......えっ?」
私は言ってしまった後、恥ずかしくて
「....って!なんでもないです!忘れてください...」
掴んでいた手を離し秋人くんを
追い越すようにリビングへ向かって歩いた。
いや、正直に言うと歩き出そうとしたが、
私は歩みを進めることが出来なかった。
__秋人くんが私の腕を掴んだから。
「乃愛....乃愛に魅力ないわけないよ。」
「......え.......」


