嘘つきな2人

その後も呑み放題を満喫し(店員さんは引いていたが)、居酒屋を後にした。


2軒目!と、私は、張り切っていたのだが


「明日も仕事なんだから、帰るに決まってるでしょ!」


麻貴はあたしの腕を掴み、引きずるように私のマンションに向かう。

呑み足りない私は、自分の部屋に着くなり、冷蔵庫から缶ビールを取り出す。

麻貴は自分の部屋のように、ソファで寛ぐ。

ちゃんかり、着替えまで済ませてるし。

麻貴の部屋は、会社から2、3分の場所にある。

だけど私と飲む時は大体終電が終わってるので、そのまま私の部屋に泊まっていく。

私がこんな所に住んで、「呑む時は、会社から離れた所」と指定してるからなのだけど、、、

それに終電が終わるまで付き合わせてる張本人はあたし、だが。