嘘つきな2人

「もう~、仕方ないなぁ。次の、、、」

「うん」

「唯加の部署は、、、」

「うん」

「、、、第1部署」


私はパチパチ。と、瞬きを繰り返す。


「だ、い、、、1?」

「そう。うちのエリート部隊」


ま、、、じ?

自然と、口元が緩む。


「マジマジ、まじ?超、嬉しいんだけど!!」

「女子社員で喜ぶ奴なんて、あんただけだよ?」


私とは、正反対なテンションで麻貴が言う。


「だって、第1だよ?嬉し過ぎて、死ねる」


元々、私の希望は第1部署だった。

でも入社して、回された部署は秘書課。

いつも移動の時、楽しみにしていたが、、、

私の名前が呼ばれることはなかった。