嘘つきな2人

「だからって、あんた」


麻貴は呆れながら、自分のグラスに口をつけた。


「せっかく、有力な旦那候補がゴロゴロといるのに、仕事仕事で良いわけ?」

「老後も1人で生きていけるように、ちゃんと貯金はしてる」

「そういう話じゃないでしょ?」


じゃあ、どういう話なんだよ。


結婚って、何の意味があるわけ?


あんまり、ピンッ。とこないんだよね。


「仕事して、全部使い切れない給料貰って、大好きなお酒をしこたま飲んで、これ以上の幸せってある?」

「終わってる。あんた、完全に終わってるよ」

「終わってるんじゃなくて、自立してる。って言ってくれる?」


誰の手も借りずに、ちゃんと生活だってしてるんだし。