嘘つきな2人

私は眉を潜め、嫌そうな顔で麻貴のことを見る。


「あんなチャラ男の何処が良いわけ?」

「橘って、あぁ見えて一途なのよ」


・・・全く、見えない。


「2年前に告白されて、1回振ったのよ。「チャラい男は、お断り」って。そしたら・・・」

「何よ」

「「少しでも良いから、俺のこと見てろよ」って。そんで1年半くらい、橘の奴フリーでいたの」


それは、麻貴が知らないだけなんじゃないの?


「へぇ~、で?」

「何よ、その興味なさそうな態度。で、先々週くらいに、また告白されて」

「付き合った。と」


うん。興味なし。

私は新しい缶ビールを取りに、一旦キッチンに戻る。