今日の夜、今日のことを思い出した。





「 柴倉尋貴 」


「 柴倉尋貴 」




何度先生の名前を繰り返したんだろう。





私は何か魔法を手に入れた気分だった。





どうしてこんなに気になるのかわからない。





でも、私の心の中には、もう

柴倉尋貴がいたんだ。






ノートの片隅に柴倉尋貴って書いた。





なぜか、私はそれだけでしあわせだったんだ。