「あーあ、つまんない。何で誰も来ないの?」
予鈴のチャイムがなったのに、まだ来ない
「毬絵ー、雫と村井は?」
「まだ来てないのよ!なんかあったのかな?」
「まさか、二人でエスケープ?」
「それこそまさかだよ?あの二人、文化大に命かけてるもん」
「そっか…、じゃあ風邪かもね」
にしても、メールも来ないなんて…
雫に電話をかけても、村井にかけても、二人は電源が入っていない…
「もう!寂しいよ…
早く来てよ…」
白い雪がしんしん積もっていきます
私の家も、彼の死体も、静かに白い闇に覆い隠されていく
私は捕まってしまった
この白い闇に。
この白い監獄に…
「さあ、雫。今日もお薬の時間だよ。
いつも可愛いね、愛しているよ…」
誰か、助けて…
ーー完ーー



