白い監獄

しかし、いるべき場所に竜井さんはいません

あれ?と思った瞬間、私の背中に痛みが走り、後ろを振り向きました



「だから?」

竜井さんの恐ろしい勝ち誇った顔が、真後ろにありました

え?

「俺だって、一応考えてるんだから」

何を…

私が恐怖で固まっている間、固定電話は何も反応してくれない

受話器から音がしない…

受話器は無言…


「やっぱり薬が弱かったよ…。ここまで動けるなら大したものだ」

私の身体が、みるみる固くなっていくのを感じました

ああ、さっき帰ってきた時グラスを使った…

だから身体が鈍くなっていたんだ

私は鳴らない電話を落とし、そのまま竜井さんの手に落ちました

「これからは毎日一緒にいようね、雫。
愛しているよ…」

身体が動かない…

ああ、頭は働いているのに声すら出せない



助けて、誰か…