白い監獄

「嫌だな〜、雫ちゃん…
俺達ずっーと一緒に同棲してたじゃないか」

竜井さんはいつものように優しく笑っているのに…



私はその笑顔があまりに怖くて…



「な、何を言ってるんですか?ここは…」

「あの日、君と出会った時から、俺は君の事が心配で心配で…」

あの日?

あの鍵を無くしたあの日?

「あの日からって、鍵は…」

「あの鍵は、俺が拾っていたんだよ…雫ちゃん。
…運命だね」

「え…?」


嘘、だって…


「だって次の日探して…」

「その方が君に会えると思ったし…」

「どうして返してくれなかったんですか?」

「だから、独り暮らしの君があまりにも心配で…
そうしたら君は別の男にストーカーされてるし…
君は俺に心配ばかりかけさせるから、傍に居たんだよ」

「………ずっとこの家に?」

「そう。君を守る為に…」


おかしい…、この人、頭がおかしい!!


じゃあストーカーと家の変なことは別人だったんだ…

ストーカーじゃない竜井さんがこの家に…

「で、でもおかしい!私は鍵を替えたのに、何で自由に出入りができるんですか!?」