白い監獄

その時




ピリピリ…という携帯の呼び出し音が廊下から聞こえてきました

機械音は廊下中に響き渡り、けたたましく鳴り続けています

私は恐怖で理解するのに時間がかかりました

竜井さん、早く出て!!



その時、ピッという音と共に、私の携帯が通話中に変わりました




え?

「もしもし、雫ちゃん?どうしたの?」


何で?

何で廊下から聞こえるの?

受話器から聞こえる竜井さんの声が…

竜井さんの優しい声が…




廊下から




何で?

私は話すことができません

その間も身体は固まり、涙が溢れて止まりません…

やがてふすまに指がかかり、すーっと横に開くと、そこには優しく微笑む竜井さんの姿がありました

「転んだの?大丈夫?」

携帯を持ち、私に優しく話しかけてきます

「ごめんね、そんな物冷蔵庫に入れてた俺が悪かったね。気を付けるよ…」



訳が…

全然訳が解らない…

「…りゅ、竜井さん…?」

「何?」

「どうしてここに…?」