白い監獄

「毎日毎日続いてるの?あんた、相当疲れてるんじゃない?」

「だよね〜」

私はパンを頬張りながら、マリッペに相づちを打ちました

「でも身体がすごく楽なんだ…毎日よく寝た!って感じで目覚めスッキリ!勉強もはかどるし…」

「羨ましい〜私なんて毎朝目覚ましと格闘だよ…」

疲れてるときって普通そうなるよね…

そう思いながら、また不思議に思う感情を外の雪に向けます

「そう言えばストーカーはどうなった?」

「まだ捕まってない…」

「じゃあ、王子様は!?」

「………」

私が苦い顔をすると、マリッペまで苦い顔を作ります…

「…ま、まあ、私ら今受験生だしね…」

「いいの。ただの憧れだったんだ〜
あんなに素敵な人が、私みたいなパンピーなんて選ぶわけないんだよ…」

「まあ夢だったんだよ…勉強しろって事なんだ」

「うん…」

私も大学生になったら、あんな風にキレイになれるかな…

そんな事をぼんやり考えながらパンを頬張りました




そんな話をしたせいか、その日私は変な夢を見ました