「......瑠、稀...」 「ん??」 ホントずるい。 余裕そうで、あたしだけいっぱいいっぱいみたいじゃん。 悔しいからあたしは自分から瑠稀にキスしてやった。 ちゃんと唇に。 瑠稀は目を見開く。でもまだ足りない。 「瑠稀、愛してる」 重いと言われても伝えたかった。 瑠稀の気持ちにあたしの気持ちが負けるわけがないんだから。 あたしは瑠稀を見上げて、にっと微笑んだ。 「李雨...ずる...」 瑠稀はそう言ってまたあたしにキスをした。