君とあたしと携帯電話



「あたし、瑠稀がそんなにバカだとは思わなかった…」

「え⁉︎そこ、普通、好きだよ♡とかじゃねーの⁇」

なんて真面目な顔で言うからぷっと吹き出してしまった。

「瑠稀、ウケるっ…」

「…いや…だって…」

「…瑠稀かーわい」

「…………」

急に黙ったかと思うと、瑠稀の顔が近づいてきた。あっと思った時には瑠稀の唇があたしの唇に触れてた。

「李雨、好き...」

「...そういうの、ずるい」

「言ってくんねーの??」

「..................」

絶対分かってるこいつ。
あたしが逆らえないの分かってる。