君とあたしと携帯電話



「あたしが聞こうか⁇」

「いや、それじゃなんか違う気がする」

「だよな〜」

真奈はまた一生懸命に考えてくれてる。あたしはなんだか泣きそうになって俯いた。

やっぱり飽きられたのだろうか。
クラスも違うし。瑠稀モテるし。
前は女遊び激しかったし。

告白してきたのは瑠稀だった。

高校最初の夏休み前に、メールでいきなり好きなんだけどと送られてきた。

実はあたしも好きだったから、即保護したのを今でも覚えてる。
あれは嬉しかったなぁ〜…

もうすぐで一年経つ。

あたしは何処かで何かを間違えたんだろうか。

「とりあえずさ、様子見ようぜ。せめてあと一週間くらいさ。」

「うん、分かった」

「あたしも気にしてみっから」

「サンキュー」

本当に優しい。しょうがないから訂正して悪友って言ったのをまた訂正して親友にしてやろう。

あたし達は鞄を持って、生徒玄関へと向かった。