窓を少し開ける
少し肌寒い感じが心地良かった
こんないい思いをしていいのかな、私にはそんな権利あるかな、人に冷たくして、傷つけて
泣く事も笑う事も多くなった、私は不幸を信じられなくなるのかな?

「スッーハァー」

と息を大きく吸ったり、はくを繰り返す
その空気は春に咲く桜の混ざった味がした
少し甘さが残る

「図書室に行こう」

と一階にある本のたくさんある図書室に行く
ここは私の一番落ち着く場所、静かで一人でいられる事が一番の落ち着く理由

「なに読もうかな」

と本棚を見ていると人との関係の深まりと書かれた本が飛び込んできた、無意識にその本を手に取っていた
この本は生きていくのに、関係がなければ生きていく事は出来ないと言う本つまり、生きていくのに必要な事が書かれている
少し読んで見ると、私の生き方を否定する文章が並んでいる

「一人で生きることは出来ない。人がいるから、変化し感情が追加や成長する」

と書いてある
私は今まで追加も成長を出来なかったんだ
その時時哉先輩の事を思い出した、でも今は時哉先輩のおかげで成長出来ているはず
と自分に言い聞かせた

コンコン

「美乃様いますか?」

「うん、ごめんね早く起きたから」

と言うと後の方に昨日のメイドが隠れていた、私は笑って

「先に行ってて」

と前にいたメイドに言った
そして私はドアの影に隠れていたメイドに言った

「ごめんね、昨日はお金で吊るように言って、やることはやってお金貰ってるんだもんね。ごめんね本当に」

「いいえ美乃様」

と泣きそうに言った

「泣かないでよ!」

「私は嬉しいのです。美乃様申し訳ございませんでした。美乃さまにお友達が出来て
何より、よく笑うようになったこと怒るようになったことが」

とメイドが泣くのを我慢して言っている
こんなに近くにいたのか、私を思ってくれる人が心配してくれる人が

「ありがとう」

「朝食が出来ていますよ」

「うん」

謝れて良かった、すごく楽になったことが一番だ
朝食を食べた後にメイドたちがいきなり

「美乃様大変です。澤井様が」

「時哉先輩がどうしたの?!」

「事故に合われて、病院に運ばれました。○○病院の306号室にいますよ」

「車を出せ!」

なんで私の周りだけが不幸になるなんで、パパもママも死んでしまう
いやでも、先輩は失いたくない不幸になって欲しくない!!
と私は急いだ

「ハァーハァー」

と息切れをしながら病室に向かう

ガラ

「時哉先輩?」

そこに居たのは頭に包帯と人工呼吸器を着けて寝ている時哉先輩がいた

「先輩!?良かった息してる。」

と私はホットする。すると看護師がやって来た

「あら、彼女?大丈夫よ。一命は取り止めたから心配しないで」

「私は友達ですよ。彼女なんて私にはなれないから」