「あのねぇゆー君はぁみんなのなのぉ

 だからぁあなたが独り占めしちゃダ~メ」


 甘ったるい声で3人目の子が言う


 声甘いけどあの後ろの黒いオーラは
 何だろぉぉ

 
 何なのこの世界は小説か何か?!
 

 
 うちが囲まれたのは今日が初めてで
 テレビや漫画でしかこんな場面見たこと無い


 それが今のこの状況と一緒って言うことが
 ありえないんですけど~!



 誰か来ないの?

 物語だったら来るよね?


 
 なんて儚い願いが現実は叶うはずなく
 
 うちはチャイムに助けられた。


「ーチッ」


 舌で出した音を合図に彼女達は
 うちを睨みつけ、
 
 あるいはべーっと舌をだして


 ゾロゾロと校舎に入っていった




 女子ってめっちゃ恐い、霊よりゾンビより
 
 怖い


 今のうちにその思いを植え付けられる