珍しい名前の子がクラスに二人もいるなんて ちょっと面白いなーなんて考えていると 『三科和心』 私の名前が呼ばれた。 「はい。」 〝時雨椿〟と〝椎名束〟という名前がこれからの 私の気持ちを動かすなんてこの時はまだ知らずに まだまだ呼ばれていく新しい同級生の名前に耳を傾けていた。 ーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーー……… 『これで第〇回私立H総合高校入学式を閉じます』 開式の時と同じく教頭先生が言い、担任の指示のもと みんな教室に戻って行く。