校門を出て、グラウンドの方に足を向ける。
部活をしている人の声が、外に出るとよく聞こえるんだな。
サッカー部が活動しているグラウンドの近くまで来るとピタッ、と足が止まった。
遠くに時雨くんを含めた部員のボールを蹴る音と、砂埃が舞うのが見える。
――――――遠くからでもわかる。
私はあまり視力がいい方ではないけれど、数人いる中から時雨くんがどこに居るかわかった。
無邪気にボールを追いかける姿に、胸の奥がきゅっと締め付けられた気がした。
『和心?』
ハッとすると、灯が不思議そうに振り返っている。
「あっ、ごめん!」
そう言って小走りで灯の隣に並んだ。
