「ほ、本当にごめん!」



こんな私を彼は知るはずもなく。



勢いよく頭を下げられた。



そして、遠慮がちに顔を上げ、




「あの…これ、良かったら。」




困った様に眉を下げた彼の手には私の大好きなアップルジュース。



「……あ、ありがと。」



小さく呟く様に言ってジュースを受け取る。



「どうしたしまして!」



眩しい程の笑顔で言う彼に顔が熱くなっていく。