ダッダッダッダッダッ… 遠くの方から誰かが走ってくる音で目が覚めた。 「………んんぅ…」 机にうつ伏せになっていた上半身をむくっと起こし、 まだ完全に開いていない目を手で擦る。 その瞬間、教室のドアがガラッと開き、 「…っ……遅くなってごめんっ!」 声のした方に目を向けると、 そこには息を切らした彼がいた。