「はぁー……暑い。」 額にうっすらと汗が滲む。 それを軽く右手で拭った後、 片頬を冷えた机にぴったりとつける。 冷たくて気持ちいい。 帰りのHRから、かれこれ一時間半。 「………まだかな。」 あぁ。 早く、会いたいな。 早く、来ないかな。 溢れる思いを止める様にゆっくりと瞼を閉じると、私はいつの間にか意識を手放していた。