それから少し頭を下げて,顔を上げると,



下っ端の人達だけど,少し違う人が目の前にいた。




「俺は基本,女が嫌いです。


けど,美夢さんは好きです。


俺たちを対等に見てくれるところとか,



あの蓮斗さんに喧嘩を売るところとか,



美夢さんの弱さとか,



俺たちの居場所を,褒めてくれたところとか,



美夢さんなら,姫になって欲しいです」



ニコって微笑まれて,すごく胸が温かくなった。



「美夢さんならいいですっ!!!!」



「美夢さん最高です!!!!」



「美夢さん宜しくお願いします!!!!」



次々とあがるそんな声。



あぁ,なんてここは温かいところなんだろう。



美「ぁ……りがとぉ……ふぇぇぇん」




「えっ!?美夢さん!?」



輝「あー!!みんなが美夢泣かせたァ!!」



「えぇー!!」



「違いますよ!!」



笑いが倉庫のなかに響いた。