それからというもの,二人は何かと私に突っかかる。
『美夢っ!!ちゃんと食べないとダメでしょ!!』
『美夢。明日はみんなで遊びに行こうか』
それでも美夢は,心を開こうとしなかった。
全てに絶望し,拒絶し,突き放した。
それでも,
『美夢!!!!いい加減にしろ!!
お前はもう一人じゃないんだ。
お前は,俺たちの家族なんだ。
もう一人で何もかも背負い込むな。
俺たちがいる。一人じゃない』
その言葉が,少女の瞳に光をさした。
美『お………かあ…さん』
『あっ!!いま……』
美『ぉ……とぅ……さん』
『あぁそうだ。美夢』
ニコ___
その時初めて,ふたりに笑った。
二人が私を変えてくれた。
二人が私を助けてくれた。
二人は私の大切な家族。
今度こそ,私が守り抜く。



