痛みは感じません。
恐る恐る目を開けると、彼女のうでをつかんだ遙斗がいました。
(!!)
「!!」
「はる………と」
「ん……?」
彼の声が、あまりにも優しくて泣きそうになりました。
「ち……ちがうの!」
「これはその………その子が」
「そう!その子が遙斗のことが好きだとかいって」
「釣り合わないってコトぐらい気づきなさいよって言っただけなの!!」
「うん」
「分かったよ 佳菜」
佳菜と呼ばれた少女が、
安堵の笑みを浮かべました。
「はる「次」」
「?」
「やったら、許さないから」
聞いた者を震え上がらせるような……
冷たい声です。
「あ……!!」
佳菜は声にならない悲鳴を上げて
走り出しました。
ぎゅ
「はる……と…?」
