待ち合わせ場所に着くと、予定の5分前に私。



ちょうどそこはバス停の前で人がたくさんいる。




早く来ないかな。




予定時刻の10時。



10時着のバスに彼は乗ってきた。



やっぱり、かっこいい。



その日の彼は服を着崩していて、いつにも増して色気がある。




「祐ーーー!!!」



精一杯の笑顔で彼に手を振る私。




女の最大の化粧は笑顔だから。





     なんてね?




「待たせた?ごめんな、結衣。」



愛されてるじゃんか。




そう錯覚するけれど、彼は誰にでも優しいから。




私だけじゃないから。