“私は祐がね。”


そう言いたかったけど、やめておいた。





だって、これから別れを言うんだから。



だって、どうせ振られるんだから。




「…そうだねぇっ。
 あ!!ご飯食べよ?話もあるし。」




そのときに、言うんだ。




「いいよ!どこにする??」


「じゃぁ…あそこにしよ!?」




駅前の、レストラン。


ただ、目についただけ。




“友達が美味しいって言ってたからね”



最もらしい台詞を言いたして、そこへ連れて行った。





中は、意外にオシャレだった。




告白には、最適かもしれない。



別れは、分からないけど。