「だから、もう引くよ 真美の可愛い笑顔が見えるなら… それでいい」 浴室のトビラに手をかけた雅樹の 腕を今度は私がつかまえた 「やだ」 「ん?」 「引かないで」 「……」 「雅(まさ)」 はじめて呼んだ雅樹の名前 雅はゆっくり振り返って