名前を教えてあげる。



「……はっ」


身体に異変を感じて、美緒が目を見開いた時。


ぬるりとした生温かい塊が、股間から流れ出る感覚がした。


「……ああっ…いやだあ…!赤ちゃん?いやあ!」


思わず叫ぶ。
次から次へと滴り落ちる血は止まる気配がなかった。


目の前が次第に暗くなる。

地面に吸い込まれるように膝が折れ、地面に着く。


意識が次第に遠のき、美緒はその場に倒れ込んだ。






目が覚めると狭いベッドの上に寝かされていた。

白い天井、白い壁、クリーム色のカーテン。


「ん……」


腕を動かすと何かに引っかかり、自由に動かなかった。

代わりに頭上の点滴のパックがゆらゆらと揺れた。


病院…?


腕に付けられた細い管が枷となって、起き上がることが出来なかった。


自由になる方の手を腹部に当てた。

痛みはもうない。

とてつもない苦痛や煩わしさから解放された気分だった。


これって、保健室みたい……


美緒は思い出す。