それは、セックスの前に順の携帯で戯れに撮影したもので、美緒はAV女優のようなポーズをしていた。
見たあとは、保存したりせずにすぐに画像消去していたはずだった。
でも、順を100パーセント信用して美緒が確かめることはなかった。
思い出しただけでも、顔を覆いたくなる人生の中で1番恥ずかしい記憶。
わざと残すはずは、なかった。
でも、第三者の目に触れることがあったとしたら。
……消し忘れがあったのかもしれない。
「ずっと夢中だったバスケも辞めてしまって、退屈した順は初めて女の子に興味を持った。
でも、免疫がないから素性の良くない女に引っかかってしまったって順のママは随分心配してたの。
だから、携帯をチェックせざるを得なかったの」
「やだ…それ、おばさまがあの写真見たってこと…?やだあ…」
あまりの驚きに美緒の全身は、血液が逆流したかのように震え出す。
何も付けていない下半身を無防備に晒した淫らな写真。
『撮影会ごっこ』のノリで撮ったから、そこに写った美緒はどれも笑顔だった。
順を喜ばせたい一心で撮らせてしまった……

