名前を教えてあげる。



(めっちゃかっこいい人……!
モデルみたい。すっと通った鼻筋……完璧…!)



「よお…順、来てたのか」


そう言った次の瞬間、ヒロは順の後ろに立つ美緒に目線を移し、えっ?という顔をした。


「あ、こちら五百部美緒さん。
俺の彼女」


「…おう」


ヒロは、美緒を見定めるかのように鋭い視線を放つ。


その眼力の強さに思わず、美緒は気をつけ、をしてしまった。


けれど、次の瞬間、ヒロは親しみを込めた笑顔になる。


「叔父の秋津(あきつ)ヒロです。よろしく」


オーバーアクションに右手を差し出し、美緒に握手を求めた。


「美緒です…よろしくお願いします」


美緒もおずおずと右手を差し出し、ヒロの大きな手のひらと自分のそれを重ね合わせた。


ヒロの手のひらが、とても柔らかく温かいことに美緒は静かに感動する。


(これって、包容力ってやつなのかな…)

順にはない、と思う。



「ところで」


ヒロは、ネクタイをほどきながら、順を睨むように見た。


「これはどういうことだ?俺はお前1人が来ると思い込んでいたが」


「あっああ…えっと……」


順が言い淀む。