いつか貴方に

「莉子っ、莉子〜?何ぼーっとしてるの?」

「あ、ごめんごめん。体育祭の時の事思い出してたの」

「もー、莉子はすぐ自分の世界入っちゃうんだからぁ」

麻美が呆れた様子でため息をつく

「見にいくなら弁当もってさっさと行こう?私お腹すいたー」


私たちは体育館の隣にある食堂へ向かった。

何故食堂かって?

体育館では飲食禁止だし、ここ、食堂っていっても5、6年くらい前に赤字で食堂が潰れたみたいで今はすきなように解放してあるの。
でも、食堂まで来るのが面倒みたいであまり人はいない

そして、何といってもここの食堂は体育館側が食堂になっていて、二階にあるから体育館を、見下ろせる様になっている

光の反射や、少し薄暗いガラスのため、体育館側からはよーく見なければ此方の存在には気づかないっ!という事につい最近気づいたんだ!