車で公道を走ること30分。 人で溢れかえる巨大なショッピングモールの前に、私達はいた。 普段からこの客入りなのか、それとも今日が日曜だからなのか。 家族連れ、カップル、友達同士、子供からお年寄りまで老若男女問わず来ている。 流石に制服で来ている子はいないけど。 「あの、大家さん、これは……」 「華火には今日1日、俺の取材を手伝ってもらうね」 「取材?」 人の波に混ざって歩きながら、大家さんが小説家っぽい事を言い出した。 はぐれないように大家さんの背中を追いながら、言葉を返す。