「さっき何でもするって言ったでしょ」
そう言えば、土下座の時に言った気がする。
何か要求されるのか、と身構える。
「な、何をすれば…」
「体で払ってよ」
大家さんはちゃぶ台に腕を組み、その上に顎を乗せた。
こてん、と首を傾け、妙にキラキラ目を私に向けてくる。
「……………体、で」
「うん、体で。だったら家賃下げるし敷金とかなくていいよ」
一瞬のうちに、思考回路に色んな事が回った。
児童売春、援助交際、不純異性交遊。
見るからにオトナである大家さんに、体で、払う?
街に溢れるほどいた水商売の女性達を思い浮かべ、それから提案主を見た。
変わらず、心底愉快そうな笑顔だ。
