「だめだ、暑い。溶ける」 ベンチの背もたれにぐでーっと倒れ込み、これからどうしようか、なんて考えた。 だけどまともな思考は暑さによってガンガン阻まれる。 「………アイスだ。アイスを買おう…」 このままじゃ今日もまた、無計画の1日が終わってしまう。 頭を物理的にでも冷やさねば。 ガリガリ君一本くらいならいける、と財布を取りだし開けてみた。 入っているものを1つずつ取り出す。 「えーと……」