煙草を灰皿に押し付けてもう一度寝ようと身体を動かすと、ガシッ!腕を掴まれた。


な、なんだなんだ。びっくりしたぞ。



「どうした?」

「どうした?じゃねえ!行くぞ学校!卒業するって約束しただろ!」



え、誰と?


と、一瞬思ったけどすぐに思い出す。ああ、確かにしたような気がする。


俺の親父と。



「……分かったよ。行きます」

「よし!じゃあ制服に着替えろ!髪の毛は俺がセットしてやんよ!」



満足そうに頷いて、絢斗は定位置に戻り煙草に火を付けた。



……はぁ、だるいな学校。