「ムカつく~ッ!ニービスだってチビでしょッ!人のこと言えないわよぉ!!」

「黙れ!俺は将来二メートル超えるんだ!」

「パクんないでよ!!ていうか逆にきもいわ!邪魔でしょ馬鹿ッ」



幼稚なやり取りを繰り返し続ける二人。






「ん」

「ギルクどうした?あ」

ギルクと一緒にいた友達は、その視線の先にあるものを見てにやついた。


「イルじゃん。あれは…ニービスだな。仲いいなあの二人。」

「…」


しばらくじゃれる二人を遠くから見ていたギルクは、ぷいとそっぽを向いて歩きだした。


「いいのかよ~大事な妹がとられちゃうぞ。」

「妹じゃねぇ!あんなガキ知らねぇし!」

ムキになるギルク。


(おもしれぇ~ッ)


友達はまた一つ楽しみを得た。