「ほら、あの黒い大人…」
エニスが補足すると、アレンは首を傾げて眉を潜めた。
「…最近は来てない。何でだろ…」
「それはねー、実はあたしたムグッ!!」
「そうなの。何でかわかんないけどよかったわね」
何か言いかけたスーリンの口を塞ぎ、私は飛びっきりの笑顔でそう言ってやった。
止めたと言えども、誰にも言うなって約束を破ったんだし。
それにアレンが恩とか借りみたいなのを感じたりしたら、悪いじゃない。
幸い鈍いアレンは気付かないままに頷いただけだった。
はぁ、後でスーリンに説教ね。
「ねぇ、アレン。今日晩ごはんここで食べていいかしら?」
「それいいな、俺も」
「あたしもーッ!」
「…別にどっちでも」
──…こんな風に素っ気ないアレンだけど、私達を友達だとは思ってくれてる筈。
…ねぇ、アレン。
何かあったら、今度こそ私達にちゃんと言ってよね。
私達はずっと、貴方の幼なじみで味方なんだから。
★END☆


