そして、それから一ヶ月後。
あの日から素っていうか…、裏?の性格を出してくれるようになったアレンの家に、私達は皆で遊びに来ていた。
まぁ、押し掛けなんだけど。
「アレーン、結婚してぇ」
「無理」
「いやーん、照れないでもいいのにぃん」
「きもい」
相変わらずなスーリンに毒を吐くアレン。
これがアレンの本当の性格。
前とは随分違うけど、アレンはアレンよね。
私達を信用しきってないのも、まだ何か隠してるのもわかってる。
でも、こうして素を出してくれてるのは大きな進歩な筈。
「…そういえば、最近あいつらは来てるか?」
エニスが眼鏡を拭きながら訊くと、アレンはスーリンを拒絶しながらも振り向いた。
あいつらって?と、顔が言っている。


