「ふ~んふふ~んふ~ん♪」


友達と別れたイルは超ご機嫌に鼻歌を歌いながら歩いていた。

…というより、跳ねていた。


ウサギのごとく跳ね回る。



「買っちゃった、買っちゃった♪喜んでくれるかな~ぁ☆」

「おい、デブウサギ!」

「勢いで…、きゃ~!!イルったらお馬鹿ぁっ♪」

「聞いてんのかこのクソ女!」

「どっこかな~、もう、やっば~い☆た・の・し・み~♪♪♪」


「無視すんな!こんのチビのガキの幼児体型が!!!!」


「ぬぁ~んですってえぇぇええ!?」


「えぇぇええ!」


いきなり反応したイルに声をかけていた男の子はかなりビビった。


「何よう、ニービス!あたし、今超忙しいの!!そ・れ・に!!!!」

イルはビシッと人差し指を男の子に向けた。


「あたしは将来超ダイナマイトナイスバディになるんだからッ!」


「へ、お前何かがなれるか!」

イルと同じくらいのくせにガキやらチビやら喚いていたニービスは、ベーッと舌を出した。