アレンは一旦口を閉じてから、部屋を出ようとした。
「アレン!」
私は慌てて呼び止める。
「…俺、見てくるよ」
だけどアレンは笑って行ってしまった。
私とエニスは二人残される。
「俺達も行ってみよう」
エニスのその言葉で、私達は揃って家の玄関に向かった。
すると─────
「あ~ッ、ユナルとエニスぅ!来てたんだあぁ~ッ!」
ものすご~く元気なはっちゃけた声が。
この声は………
「スーリン!」
「あはッ、やだぁ♪待ってたぁ?」
スーリンはキャッ、と笑って何故か照れた。
別に待ってないわよ。
ていうかアレンに抱き着いてるし。
相変わらず大胆ね…。


